水族館の外にも普通にラッコがいるわけですが…@ モントレーベイ水族館
モントレー・カーメル小旅行。旅の最大の目的は、やっぱり Monterey Bay Aquarium (モントレーベイ水族館)。

世界的に有名な水族館です。
朝イチ突撃チケットを購入していたのですが…、

もう大行列が出来ているではあ〜りませんか。
これみんな、オンラインでチケットを買っているグループなのですが、開館と同時に、若干の入場制限をしながら入れているみたいで、なが〜い行列が。
15分くらい並んだかな。行列はじわじわ流れていくのですが、途中で、水族館会員の人たちがファストパスで割り込んでチョコチョコ入っていくので、思ったよりも時間がかかった感じでしたが、無事に入館。
お〜、これこれ。モントレーベイアクアリウムとえば、コレ!

ジャイアントケルプの茂る、大水槽。
水族館の目の前に広がるケルプジャングルを再現した水槽には、ローカルの魚たちが悠然と泳いでおります。

カリフォリニアシープスヘッドに、ジャイアントシーバス。どっちも釣ってみたい魚ですが、ジャイアントシーバスは周年禁漁の保護対象魚なので、万が一かかっちゃっても丁重に扱って逃してあげないと、捕まります。
何年か前に、桟橋からこの魚を釣って、確かギャフ入れしたんだったかな…。「リリースする気あんのか?」みたいな扱いをしている様を捕った動画がSNSに拡散して、それを通報され、身元特定されて逮捕された…、みたいなニュースを見た覚えがあります。釣り人ではなくて、周りの人が動画を撮ってSNSに乗っけたんでしょうけど、本人達がレギュレーションや状況を理解した上でやっていたのか?それとも何も知らずにビッグフィッシュが釣れて、ただただ夢中だったのか分かりませんが、カリフォルニアに限らず、ライセンス制のアメリカの州で、釣りやハンティングをするのであれば、レギュレーションの理解は必須です。知らずに密猟してた…とか、洒落にならない罰が待っている可能性もありますので。
お、イワシの群れ!いいなぁ、イワシのキラキラした鱗を見ていると…

燃えてくるなぁ(笑)あ~、釣りいきてぇぇぇ!!
こちらはラッコちゃん。

セントラルカリフォルニア沿岸には、ラッコちゃんも多いです。ラッコ、娘ちゃんが会いたい!会いたい!って言っていたんですよね。
我が家の場合、お兄ちゃんは100%お魚目当てで水族館にきておりますが、娘ちゃんは、ラッコ、アザラシ、ペンギンみたいな非お魚系海洋生物が好きみたいです。
こちらの水族館の展望スペースは、モントレー湾に面しており、広大な大海原を一望することができます。

で、ですね…
…
……
運が良ければ、ここから普通にラッコ見えます。野生の。。
もっと言ってしまうと、ここから歩いていけるパブリックピアやフィッシャーマンズワーフなんかでも、普通に目の前を野生のラッコがコンコンお腹で何か叩いている様を見ることができちゃったり。この日も、この後、息子ちゃんと近くの桟橋に釣りにいったのですが、目の前をアザラシにまじってラッコが数匹、泳ぎ回っておりました。
なので、万が一ですね、水族館のラッコが全然やる気がなくて顔を見せてくれなかったとしても、大丈夫です!ちょっと外にでてみれば、普通にラッコに遭遇できるチャンス、めっちゃあります。
お腹が空いたので、ここでランチタイム。水族館の中のレストランで。

フィッシュ&チップスと、Poke。いただきま〜す。
お昼休憩を終えたら、後半戦。
はい!マグロ!

外洋遊泳系の魚たちの、大水槽。でっかいイワシの群れに、マグロ、ブリ、ハンマーヘッドシャーク。表層には、シイラ達と、なかなかテンションの上がる大水槽でした。
これは…

ダイオウグソクムシ。Giant isopod ですね。目の前で見ると、たしかにデカイですね。デカイ便所虫みたいな…。でも殻が硬いので、そこまで気持ち悪くもない。これがプヨプヨなボディだったら、めっちゃキモかったかもしれませんが。
こちらの水族館では、このダイオウグソクムシに触れることが出来ます。硬い外殻をタッチしてきましたが、まんま蟹の甲羅みたいな感じです。深海に生息する生物からでしょうか、水槽の中の水がめちゃくちゃ冷たく設定されており、グソクムシの殻を触った感触よりも、手が悴みそうな水温のほうがドキッとしました。
久しぶりに訪れたモントレーベイ水族館。子供達も満喫したようですが、お父さんは、ヒトコト言いたい…。アメリカの水族館って、、、エンタメ要素ほとんど無いよね、、と。
大人しいエイやサメにタッチできるようなプールは、どこの水族館にもあるのですが、イルカショーやアシカショー、マリンサーカス!みたいなのは、ほぼ無いです。今までいった水族館だと、サンディエゴ、ミッション・ベイのシーワールドと、シカゴのシェッドアクエリアムくらいじゃないかな。ショーという立て付けで、そういうのやってたの。シーワールドは、水族館というよりも、どちらかと言うとテーマパークだしね。

こちらはサンディエゴのシーワールド。2016年、当ブログがまだ『サンフランシスコの南から』だった頃に行った時の写真。

これは、シカゴのシェッド水族館。2013年、当ブログがまだ『オンタリオ湖畔から』だった時に訪問した際の写真。
日本の水族館は、営利団体というか、基本的には民間ビジネスなので、どこまで多くのお客を呼べて、お金を落としてもらえるか?という視点から、展示の奇抜さやショーなどのエンタテインメント要素を押し出している部分が強いと思いますが、アメリカの水族館って、総じて基本的には自然・海洋保護や、自然科学、生物、生体環境などの、学術的な切り口で展開している所が多い感じがします。基本的に、エンタテインメントではなくて、アカデミックな場所であると。
ま、どっちが良いって訳じゃないのでけどね。そもそも、このモントレーベイ水族館とかは、nonprofit public aquarium ということで、そもそもショーとかで集客して一儲けしちゃるわ!みたいなコンセプトは無くて、地域密着型の博物館的な施設という立て付けでしょうし。
ただ、、、私的には、ここのモントレーベイ水族館って少し微妙でして…。。。こんな事を言うと怒られるかもしれませんが…
地域密着型なので、目の前の海の中を再現してるんです。本当に目の前の海。

たとえば、この生きたケルプジャングルを水槽に再現するとか、高度な学術的研究とシステムの成果なのでしょう。それで有名な水族館ですし。
でも…、、
それなら海中が見えるガラスボートとか、我が故郷千葉県にある勝浦海中展望塔みたいな施設でも良いんじゃないかって…、ちょっと思っちゃったりね…。私が個人的に、どうしても水族館には、世界中のいろいろな地域から集められた、普通の人生を送っていたら見ることのできないモノを見せてくれる場所という側面を求めちゃってる所があるので…。スミマセン、スミマセン…。
でも、カリフォルニアの魚たちを満喫できて、とても楽しかったです。どの魚も、いつかは釣ってみたい!
Monterey Bay Aquarium
886 Cannery Row,
Monterey, CA 93940